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安全な住まいづくり

住宅の安全は極めて重要です。いろいろある災害の中で、富山県には特に雪と地震に対する対策が必要です。雪に対しては、建築されている多くの住宅が県内各地域の降雪量や敷地の状況などに応じた雪に強い住宅(載雪型住宅、融雪型住宅、自然落雪型住宅)となっています。
また地震に対しては、現在の耐震構造基準が定められている以前に建設された住宅も多く、このような住宅に対しては耐震診断を行い、必要に応じて耐震改修工事を実施することが望まれます。

雪に強い住まいづくり

戴雪型住宅
住宅の安全は極めて重要な問題です。いろいろある災害の中で、富山県の住宅には雪と地震に対する対策が特に必要です。
富山の冬は、対馬暖流の影響で比較的暖かな反面、この暖流から供給される多量の水分が季節風に乗り富山平野の背後の山々に吹き付けて、雪雲をつくり、平野部に雪を降らせます。
このため、富山に降る雪は大量である上に比重が大きく、建物に対する負担は非常に著しくなっています。屋根の雪おろしにかかる出費と危険は県民にとって悩みの種です。特に、昭和38年、56年、さらに平成17年12月から18年1月にかけての豪雪では、大きな被害がありました。

載雪への対策

自然落雪型住宅
積雪への対策は、多くの場合、住宅の柱や梁を太く、庇も垂木を太くしたり出桁を設けるなどの補強をします。屋根瓦は焼成温度を高くして雪の圧力にも割れにくく、耐凍結性を高めるように工夫しています。
また各地域の降雪量や敷地の状況などに応じて、雪が一度に落ちないように雪止め瓦を使った載雪型住宅、また屋根に雪を溜めず落雪しても雨樋などが損傷しないように考慮した自然落雪型住宅、種々の装置やシステムによる融雪型住宅など、様々な創意工夫による雪対策があります。

地震に強い住まいづくり

木造住宅用制震工法のしくみ

木材試験場で考案した木造住宅用制震工法のしくみ
阪神・淡路大震災以降、地震に強い住宅の普及が強く望まれ、耐震性に配慮した住宅が建設されてきています。富山県内には現在の耐震構造基準が定められている以前に建設された住宅も多くあります。
これらの住宅については、耐震診断を行い必要に応じて耐震改修工事を実施することが望まれます。このほか、富山県林業技術センター木材試験場でも木造住宅の耐震性を高める研究開発に取り組んでいます。

耐震診断について

耐震診断について、社団法人富山県建築士事務所協会(TEL076-442-1135)へご相談ください。「富山県木造住宅耐震診断支援事業」や「富山県木造住宅耐震改修支援事業」などの補助制度があります。

木のリンク集

詳しくは、こちらをご覧ください。
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