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とやまの家の特徴

とやまの家には、主に柱はスギ、土台は北洋材カラマツ、梁桁はベイマツ、下地材は北洋材アカマツ・エゾマツなどが用いられます。柱は雪重量の関係で3寸5分(10.5cm)の太さではなく、4寸(12cm)が主となっています。
富山県の住宅構法で一番多いのは木造軸組み構法で、このほか枠組壁(ツーバイフォー)構法住宅、プレハブ構法住宅、鉄筋コンクリート構法住宅、鉄骨構法住宅などがあります。

富山の家に使用される木材の種類

とやまの家には、主に柱はスギ、土台は北洋材カラマツ、梁桁はベイマツ、下地材は北洋材アカマツ・エゾマツなどが用いられます。柱は雪重量の関係で3寸5分(10.5cm)の太さではなく、4寸(12cm)が主となっています。また最近は柱、梁桁などに集成材が使われることも多くなっています。集成材は板材を接着したものですが、接着層ではがれる心配はなく、強度も素材の1.5倍が認められています。

延べ床面積、持ち家率日本一!富山の住宅構法

軸組工法の施工手順

軸組工法の施工手順 出典:木材科学講座9 木質構造 (海青社)
富山県の平成22年度新築住宅建築数は5,378棟、延べ床面積143.6m2/棟。持ち家率77.5%(H20年次)で秋田に次いで第2位です。住宅構法には一番多い木造軸組み構法、その他木造枠組壁(ツーバイフォー)構法、プレハブ構法、鉄筋コンクリート構法、鉄骨構法などがあります。また最近の新築住宅としては少なくなってきましたが、富山県の伝統工法として、吾妻建ち住宅があります。

軸組み構法

軸組み構法は、縦の柱と横の梁で骨組みを造り、筋交いや通し貫を入れ強い壁を造ることで、最も広く採用されている構法です。設計自由度が高く施工性もよく、長年の時間経過のもとで改良され、現在のような構法になっています。
このうち、柱を外に見せ、柱と柱の間に壁を取り付けた真壁造り、また柱を壁で包んだ大壁造りがあり、近年では洋風化の傾向のもとで、後者が多くなっています。

枠組み壁構法

枠組み壁構法は、元々北米で始まった構法で、角材で枠組みを造り、これに合板などのボードを取り付けたパネルを壁、床、天井に用いて組み立てていく工法です。このため、設計自由度は低いのですが、耐震性が高く、高断熱高気密の住まいを造りやすい特徴があります。

構法紹介

在来軸組み構法
ツーバイフォー構法
プレハブ構法

吾妻建ち住宅

吾妻建ち住宅は、正面玄関側が大きな屋根の切妻造りで、白色漆喰に格子状の柱が入った概観デザインで、主に天井部で太い梁が交差する枠の内工法で建てられています。砺波平野など呉西地区中心に3千軒以上あり、現在リフォームに取り組んでいるところもかなりあります。

いろいろな屋根の形

屋根の形には、切り妻型、寄せ棟型、入母屋型、方形型などいろいろありますが、積雪や風雨に対する耐久力が最も要求される富山県では、切り妻型が適しています。

切り妻型

一般的な屋根の形です。コストがかからず、屋根裏のスペースも確保できます。

寄棟型屋根

切り妻と並ぶ代表的な形です。周囲の斜線制限の対応がしやすくなっています。

入母屋型屋根

神社仏閣、数寄屋造など、伝統的な日本家屋に用いられてきた格調のある屋根です。下地の構造が複雑で、ハイレベルな施工技術が要求されます。

片流れ屋根型

勾配が一方向だけの最もシンプルな屋根形状です。
屋根裏の排熱効果が高く、ローコストなのが魅力的です。製作上、片側が高くなるため、斜線制限の対応には注意したいところです。

これからの富山の住宅

富山の住宅の特徴である木造軸組工法は、もともと熟練した大工さんが梁や柱の仕口や継手を手仕事で加工していましたが、近年では、機械プレカット加工も活用され、6~7割を占めるようになっています。しかし一方で、大工職人の伝統的な技と心を学ぶ専門の学校などにおいて若者たちが一所懸命に高度な技術を磨き、技能を身につけています。県内では、現在もこのような大工職人による家づくりの要望が根強くあります。 
また、核家族化の進行やモータリゼーションの進展により、郊外において宅地開発が進められ新しい住宅地が形成されています。このような従来の街並みのルールがない新しい地域の中には、建築協定や緑化協定などにより建物の高さや色、境界塀の高さなどの統一化を図ったうるおいのある街造りが進められている所もあります。

木のリンク集

詳しくは、こちらをご覧ください。
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