Q&A 木の勘違い 富山県産材をご存知ですか?
あなたも木材の本当の姿、勘違いしてませんか?
私たちの生活に身近な存在の木材。
木材って、身近な材料だからこそ、意外に勘違いしているようです。
あなたも、木材の本当の姿を知っていますか?
よく勘違いされている事例をQ&Aにまとめてみました。
私たちの生活に身近な存在の木材。
木材って、身近な材料だからこそ、意外に勘違いしているようです。
あなたも、木材の本当の姿を知っていますか?
よく勘違いされている事例をQ&Aにまとめてみました。
富山の木
A. 県産材の良さを体験できる施設があります。
富山県では、県産材の良さを知っていただくため、公共施設の県産材導入について補助事業を実施されています。最近、整備された主な施設は次のとおりです。
富山県有峰ハウス
緑豊かな有峰の自然に溶け込んだ施設とするため、木造で整備されました。大雪に耐える構造とするため、斜め柱を効果的に配置しています。
- 富山県有峰ハウス概要
富山市有峰
竣工 平成16年9月
木造1部2階建 延床853m2
木材使用量 521m3
八尾化石資料館海韻館
県内でも有数な化石の宝庫である富山市桐谷地区で整備されました。流域内で育った木材に囲まれて化石が展示されています。
- 八尾化石資料館海韻館概要
富山市八尾町桐谷
竣工 平成16年1月
木造2階建 689m2
木材使用量 213m3
富山県中央植物園ドリアスホール
富山県中央植物園の研修・休憩施設として整備されました。職芸学院の生徒の手による伝統的工法で建設された建物です。
- 富山県中央植物園ドリアスホール概要
富山市婦中町上轡田
竣工 平成15年3月
木造平屋建 155m2
木材使用量 73m3
富山市神保コミュニティーセンター
地域のコミュニティー施設として整備されました。施設内のいたるところで木の良さを感じることができます。
- 富山市神保コミュニティーセンター概要
富山市婦中町上吉川
竣工 平成14年6月
木造平屋建 1093m2
木材使用量 363m3
小矢部市水島スポーツセンター
木材を丸太のままトラス状に組むスケルトンログ工法により整備されました。
- 小矢部市水島スポーツセンター概要
小矢部市水島
竣工 平成15年3月
木造平屋建 538m2
木材使用量 184m3
施設名一覧
施設名 | 施設概要 | 木材使用量 | 所在地 | 電話番号 |
富山県有峰ハウス | 木造一部2階建 延床853m2 | 521m3 | 富山市有峰 | 076-481-1758 |
富山県中央植物園 ドリアスホール | 木造平屋建 延床155m2 | 73m3 | 富山市婦中町上轡田42 | 076-466-4187 |
富山市音川交流センター | 木造2階建 延床619m2 | 293m3 | 富山市婦中町外輪野6324-1 | 076-469-2498 |
富山市神保 コミュニティーセンター | 木造2階建 延床1,093m2 | 363m3 | 富山市婦中町上吉川403-1 | 076-469-2497 |
八尾化石資料館 海韻館 | 木造2階建 689m2 | 213m3 | 富山市八尾町桐谷酒村4815 | 076-454-7810 |
入善町椚山 交流センター | 木造一部 コンクリート平屋建 | 203m3 | 入善町椚山 | 0765-72-1980 |
利賀村伝統文化伝承館 | 木造2階建 417m2 | 154m3 | 南砺市利賀村阿別当12-1 | 電話未設置 |
砺波市若林 ふれあい健康センター | 木造平屋建 延床726m2 | 161m3 | 砺波市狐島208-1 | 0763-33-2248 |
砺波市栴檀野 ふれあい健康センター | 木造平屋建 延床758m2 | 265m3 | 砺波市福岡312 | 0763-37-2210 |
小矢部市水島 スポーツセンター | 木造平屋建 延床538m2 | 184m3 | 小矢部市水島109-1 | 0766-67-7686 |
福岡町西部 コミュニティーセンター | 木造2階建 延床499m2 | 252m3 | 高岡市福岡町土屋108-1 | 電話未設置 |
尾の沼体験 交流施設とちの湯 | 木造一部 コンクリート平屋建 | 82m3 | 宇奈月町大尾6215 | 0765-62-1122 |
- 富山県森林組合連合会(富山県の森づくりを担う団体。木材共販情報)
- 財団法人富山県建築住宅センター(建築についての審査等を実施。住宅性能保証情報)
- 公益社団法人富山県建築士会(富山県の建築士の組織団体)
- 社団法人富山県建築士事務所協会(富山県の建築士事務所の組織団体)
- 日本建築家協会富山地域会(富山県の建築家の組織団体)
- 富山県建築組合連合会(富山県の大工の組織団体)
- 富山県優良住宅協会(富山県内の住宅メーカーの組織団体)
- NPO法人とやまの木で家をつくる会(県産材での家づくりを行うNPO法人)
- 職藝学院(大工さん等職人を育てる専門学校)
- とやまの森づくりサポートセンター(県民参加の森づくりを推進する組織)
- 日本合板検査会(木質材料の性能試験検査)
- 財団法人日本木材総合情報センター(木材情報を収集・提供する財団法人)
- 財団法人日本住宅・木材技術センター(木造住宅など木材利用技術、開発・普及を行う財団法人)
- 社団法人全国木材組合連合会(木材業界の全国組織)
- 社団法人日本木造住宅産業協会(木造軸組工法の普及を図る全国組織)
- 財団法人住宅産業研修財団(住宅関係情報)
A. 富山県の木材供給量の大部分が北洋材です。
富山県内の木材需要供給量
富山県の木材需給量は1,209千m3(平成15年次)で、外材依存率は92.1%となっており、全国平均の81.5%を大幅に超えるものとなっています。
県内の外材供給量のうち、北洋材は1,060千m3と92%を占めています。
県産材の供給量は36千m3と僅か3.0%で、過去5年間はほとんど変化は見られません。
県内の外材供給量のうち、北洋材は1,060千m3と92%を占めています。
県産材の供給量は36千m3と僅か3.0%で、過去5年間はほとんど変化は見られません。
素材生産量 単位:千m3
県産材の素材生産量のうち、製紙用チップでの利用が大分部の広葉樹を除くと、ほとんどがスギです。素材生産量は年々低下していますが、近年は30~40千m3で推移しています。逆に森林の蓄積量は増えています。また、最近は他県産材の利用も増加しています。
年次 | 針葉樹 | 広葉樹 | 合計 | ||||
スギ | ヒノキ | クロマツ | その他 | 計 | |||
48 | 60 | 2 | 10 | 2 | 74 | 49 | 123 |
50 | 44 | 1 | 9 | 2 | 56 | 25 | 81 |
55 | 47 | 4 | 14 | 3 | 68 | 32 | 100 |
60 | 35 | 2 | 3 | 3 | 43 | 29 | 72 |
2 | 33 | 1 | 4 | 6 | 44 | 25 | 69 |
7 | 29 | 4 | 1 | 10 | 44 | 20 | 64 |
12 | 18 | 1 | 0 | 2 | 21 | 19 | 40 |
13 | 18 | 0 | 1 | 3 | 22 | 17 | 39 |
14 | 22 | 0 | 1 | 3 | 26 | 16 | 42 |
15 | 19 | 1 | 1 | 3 | 24 | 12 | 36 |
A. 富山県の木材供給量の大部分が北洋材です。
富山県の製材品出荷量は、536千m3(平成15年次)で、そのうち県内向けは161千m3で全体の30%となっています。
その他の製品は東京や大阪、愛知など三大都市圏を中心に出荷されています。
その他の製品は東京や大阪、愛知など三大都市圏を中心に出荷されています。
富山県の製材品出荷量 単位:千m3
区分/年次 | 製出品の出荷量 | 構成比 | |||
県内 | 県外 | 計 | 県内 | 県外 | |
48 | 450 | 560 | 1,010 | 44.6 | 55.4 |
50 | 340 | 484 | 824 | 41.3 | 58.7 |
55 | 404 | 436 | 840 | 48.1 | 51.9 |
60 | 453 | 377 | 830 | 54.6 | 45.4 |
2 | 540 | 385 | 925 | 58.4 | 41.6 |
7 | 550 | 288 | 838 | 65.6 | 34.4 |
12 | 430 | 201 | 631 | 68.1 | 31.9 |
13 | 414 | 190 | 604 | 68.5 | 31.5 |
14 | 377 | 176 | 553 | 68.2 | 31.8 |
15 | 375 | 161 | 536 | 70.0 | 30.0 |
A. 富山の木製品といえば製材品です。
富山県内需要量と木材加工製品の割合
富山県の木材需要の80%は製材用です。木材を使った製品には、柱などの製材品や、薄い木材を張り合わせた合板、紙などがありますが、富山県では、木材の需要先として最も多いのは製材用です。
富山県と全国比較
このうち建設用材が89%となっており、全国平均の81%に比べて多くなっています。
このうち、ひき割類の占める割合が66%と全国平均32%を大きく上回っており、富山県の木製品はひき割材といっても良いでしょう。
なお、ひき割材というのは、厚さが7.5cm未満、幅が厚さ4倍未満の製材品の総称です。
主に建築用下地材として使用されます。
このうち、ひき割類の占める割合が66%と全国平均32%を大きく上回っており、富山県の木製品はひき割材といっても良いでしょう。
なお、ひき割材というのは、厚さが7.5cm未満、幅が厚さ4倍未満の製材品の総称です。
主に建築用下地材として使用されます。
A. 富山県内で生産される木材のほとんどがスギです。
富山県内の人工林の大部分は、スギが植栽されており、生産される一般材・間伐材等とも、生産される木材のほとんどがスギとなっています。
スギ以外の人工林では、ごく一部ですが尾根地にヒノキが植栽されており、建築資材の特注品として、受注生産されています。
他には、一部のスギ林でアテと呼ばれるアスナロが混植されており、住宅の土台資材用などに希に出材されています。
旧薪炭林でのコナラなどの広葉樹は、シイタケ菌床用のオガ粉や製紙用チップの原料として生産されていますが、近年は、スギなどの拡大新植地(=広葉樹の伐採地)が無くなってきていますので、減少傾向にあります。
ケヤキやトチ、クリなどの建築資材用の広葉樹は、大径材などの銘木を中心に単木的に生産され、木材市場や森林組合木材加工場で流通しています。
ちなみに、県内のマツには、海岸部のクロマツと山間部のアカマツがありますが、年々、松食い虫などの被害によりその資源が激減してきており、庭木の伐採木や風倒木などの処分木しか流通していません。(カラマツに至っては、県内での植栽も希有であり、流通しているものは、輸入材の北洋カラマツ材か県外産材の信州カラマツ材です)。
スギ以外の人工林では、ごく一部ですが尾根地にヒノキが植栽されており、建築資材の特注品として、受注生産されています。
他には、一部のスギ林でアテと呼ばれるアスナロが混植されており、住宅の土台資材用などに希に出材されています。
旧薪炭林でのコナラなどの広葉樹は、シイタケ菌床用のオガ粉や製紙用チップの原料として生産されていますが、近年は、スギなどの拡大新植地(=広葉樹の伐採地)が無くなってきていますので、減少傾向にあります。
ケヤキやトチ、クリなどの建築資材用の広葉樹は、大径材などの銘木を中心に単木的に生産され、木材市場や森林組合木材加工場で流通しています。
ちなみに、県内のマツには、海岸部のクロマツと山間部のアカマツがありますが、年々、松食い虫などの被害によりその資源が激減してきており、庭木の伐採木や風倒木などの処分木しか流通していません。(カラマツに至っては、県内での植栽も希有であり、流通しているものは、輸入材の北洋カラマツ材か県外産材の信州カラマツ材です)。
A. 富山県を代表する主なスギは3種類あります。
県内には、造林地の地形・地質や標高等の自然条件や導入過程の違いによって、タテヤマスギ・ボカスギ・カワイダニスギ・ミオスギ・リョウワスギなどが植えられてきました。
なかでも、造林面積から見て、本県を代表する品種は、タテヤマスギ・ボカスギ・マスヤマスギといえます。
これらの品種の主な特性はつぎのとおりです。
なかでも、造林面積から見て、本県を代表する品種は、タテヤマスギ・ボカスギ・マスヤマスギといえます。
これらの品種の主な特性はつぎのとおりです。
杉の主な特性
項目 | タテヤマスギ | ボカスギ | マスヤマスギ |
生産地域 | 県東部地域 | 県西部地域(小矢部・氷見) | 砺波地域 |
成長 | 幼時より成長旺盛 | 成長は早い | 初期成長悪いが、樹冠形成後、良い |
葉の形状 | 濃緑色 柔軟で光沢に富む | 淡緑色 針葉角度が大で触れると痛い | 濃青緑色 肉は厚く 比較的柔らかい |
材色材質 | 灰褐色又は濃赤褐色 年輪幅は小さく硬い 木目が細かくハッキリしている | 赤褐色又は濃赤褐色 成長が良く加工しやすい 薬剤注入が容易 | 概ね赤褐色 木理は緻密で鮮明 材質硬く狂いにくい |
強度 | 他県産材平均より強い 特に横圧に強い | 他県産材平均並 または弱い | 他県産材平均より強い |
主な用途 | 建築材(造作材柱材、横架材等) | 建築材(造作材、壁材等) 電柱柱(最近はなし) | 建築材(造作材、柱材等)建具材、木工材 |
A. 富山県産スギは住宅用として十分な強度があります
スギは住宅用の構造用部材として、どの程度利用できるか、不安を感じる方もいらっしゃいますが、これまでも柱材として利用されています。
また、富山県林業技術センター木材試験場の調査により、強度特性もわかってきました。
また、富山県林業技術センター木材試験場の調査により、強度特性もわかってきました。
富山県産スギの曲げヤング率
県産スギ材の曲げヤング率は、平均値で6.08KN/mm2(62tf/cm2)であり、全国のスギ平均値7.06KN/mm2(72tf/cm2)と比較すると、多少、下回った値を示しています。
富山県産スギの実大曲げ強度
県産スギの実大曲げ強度では、5.1N/mm2(357.8kgf/cm2)であり、これも全国のスギ平均値40.6N/mm2(414.1kgf/cm2)を下回る数値となっています。しかしながら、5%下限値を基準強度とする考えからは、国土交通省告示の基準強度(曲げ強度)が22.2N/mm2であることに対し、県産スギの5%下限値が24.1N/mm2であり、県産スギの強度は建築基準法の期待する性能を十分に満たしており、構造材としての利用には問題ありません。スギの強度は、無等級材で比較すると下位級の樹種グループに組み込まれています。実際に、代表的な輸入材樹種であるベイマツと比較しますと、曲げ強度の基準強度が、スギ22.2N/mm2、ベイマツ28.2N/mm2(下表)であり、曲げヤング率もベイマツはスギの1.7倍の値を示しているとされています。
荷重条件に応じた適正寸法の設計が重要です。
このことは、言い換えると、同一寸法では、ベイマツ材よりスギ材の方が1.7倍のたわみ量があるということで、このため、梁などの横架材については、スギ材を採用する場合は、ベイマツに対し1.2倍の「梁せい」が必要になると言われています。このことは、「荷重条件に応じた適正寸法の設計が重要である」ということであって、「スギは強度が弱くて使えない」ということではありません。
このことは、言い換えると、同一寸法では、ベイマツ材よりスギ材の方が1.7倍のたわみ量があるということで、このため、梁などの横架材については、スギ材を採用する場合は、ベイマツに対し1.2倍の「梁せい」が必要になると言われています。このことは、「荷重条件に応じた適正寸法の設計が重要である」ということであって、「スギは強度が弱くて使えない」ということではありません。
樹種別の無等級構造材(非JAS製品)の基準強度
樹種 | 基準強度(N/mm2) | ||||
Fc (圧縮) | Ft (引張り) | Fo (曲げ) | Fs (せん断) | ||
針葉樹 | あかまつ、くろまつ、べいまつ | 22.2 | 17.7 | 28.2 | 2.4 |
からまつ、ひば、ひのき、べいひ | 20.7 | 16.2 | 26.7 | 2.1 | |
つが、べいつが | 19.2 | 14.7 | 25.2 | 2.1 | |
もみ、えぞまつ、とどまつ、べにまつ、すぎ、べいすぎ、スプルース | 17.7 | 13.5 | 22.2 | 1.8 | |
広葉樹 | かし | 27.0 | 24.0 | 38.4 | 4.2 |
くりなら、ぶな、けやき | 21.0 | 18.0 | 29.4 | 3.0 | |
A. 県産材製品等の需給や在庫量等がわかるシステムがあります。
とやま県産材情報システムは、富山県産材の需給や在庫量、価格などの情報を共有することで、需要者ニーズに適合した県産材製品を安定的に供給し、県産材流通の円滑化と需要の拡大を図り、富山県の林業・木材関連産業の振興と発展に寄与することを目的として、神通川・庄川流域森林・林業・木材産業活性化センターが整備しました。どこに、どんなものが、いくらで、どのくらい、といった県産材製品情報や県産材を使用して家を建てたい方への家づくり情報を提供しています。
家づくりと県産材商品についての情報提供
木材の商品コーナーでは家づくりと県産材商品についての情報を提供しています。
家づくりでは、県産材を使用した家づくりのための相談窓口として業種毎に県産材を取り扱う会社やメーカー等のプロフィールを提供し、県産材商品では、土木・建築・家具などあらゆるユーザーのニーズに合うようにカテゴリーを設けて在庫情報を提供しています。
木材の商品コーナーでは家づくりと県産材商品についての情報を提供しています。
家づくりでは、県産材を使用した家づくりのための相談窓口として業種毎に県産材を取り扱う会社やメーカー等のプロフィールを提供し、県産材商品では、土木・建築・家具などあらゆるユーザーのニーズに合うようにカテゴリーを設けて在庫情報を提供しています。
A. 北洋材とは、ロシア極東地域から出材される木材の総称です。
主な樹種はエゾマツ・トドマツ・ダフリカカラマツ・アカマツ・ベニマツなどでアカマツの輸入割合が増加傾向にあります。
ロシアには、世界の森林資源の4分の1に相当する820億m3の資源が存在し、現在、多くの国に輸出しています。
日本は、丸太輸入のうち北洋材が500万m3ともっとも多くなっており、(平成15年)、主に製材用途でしたが、近年では合板用途として輸入が増えています。
富山県では、昭和30年に初めて北洋材を輸入しました(約4千m3)。これは全国的に見て、昭和29年に清水港(静岡県)にソ連(現ロシア)から輸入されたことに続いて、2番目に早いものとなっています。
その後、富山県の北洋材輸入量は、富山新港が新たに整備されたことなどから、大幅に増加し、昭和48年には180万m3余りとなりました。
こうしたことを背景に、富山県は北洋材を加工する製材工場が発展しました。
現在、富山県への北洋材輸入量は104万m3(内、丸太輸入90万m3、製品輸入14万m3、平成15年次)で、木材輸入量の94%を占めています。
ロシアには、世界の森林資源の4分の1に相当する820億m3の資源が存在し、現在、多くの国に輸出しています。
日本は、丸太輸入のうち北洋材が500万m3ともっとも多くなっており、(平成15年)、主に製材用途でしたが、近年では合板用途として輸入が増えています。
富山県では、昭和30年に初めて北洋材を輸入しました(約4千m3)。これは全国的に見て、昭和29年に清水港(静岡県)にソ連(現ロシア)から輸入されたことに続いて、2番目に早いものとなっています。
その後、富山県の北洋材輸入量は、富山新港が新たに整備されたことなどから、大幅に増加し、昭和48年には180万m3余りとなりました。
こうしたことを背景に、富山県は北洋材を加工する製材工場が発展しました。
現在、富山県への北洋材輸入量は104万m3(内、丸太輸入90万m3、製品輸入14万m3、平成15年次)で、木材輸入量の94%を占めています。
木と環境
A. 木材利用は、地球温暖化防止に役立ちます。
森林から生産される木材は、植林~育成~伐採~植林と、再生可能な循環型資源と言われています。
また、植物の中でも、樹木ほど大量の二酸化炭素を体内に蓄積できる生物はなく、木材重量の約50%は炭素であるとも言われています。
また、植物の中でも、樹木ほど大量の二酸化炭素を体内に蓄積できる生物はなく、木材重量の約50%は炭素であるとも言われています。
二酸化炭素排出量を6%削減
日本は、地球温暖化防止の国際ルールである「京都議定書」により、2008年からの5ヵ年間で、1990年の二酸化炭素排出量から6%を削減することを約束しています。
この削減率の内、3.9%については、植林や間伐などの適正な森林施業を実施することを前提にして、森林の二酸化炭素吸収量として算入(カウント)し、6%削減数値枠から控除することが認められています。
しかしながら、日本の森林において、適正に間伐が実施されない場合は、このカウント量が無効となってしまいます。
この削減率の内、3.9%については、植林や間伐などの適正な森林施業を実施することを前提にして、森林の二酸化炭素吸収量として算入(カウント)し、6%削減数値枠から控除することが認められています。
しかしながら、日本の森林において、適正に間伐が実施されない場合は、このカウント量が無効となってしまいます。
日本の二酸化炭素排出量の現状
1990年以降も二酸化炭素の排出量が増加の一途をたどる日本の現状として、その達成は危ぶまれており、森林のカウント量は益々欠かせないものとなってきています。
A. 計画的に木を育てることは、地球環境に優しいことなのです。
木材を生産するためには、木を伐採する必要があります。
人工林では森林のいろいろな機能を高めるために間伐をおこなうなどの適度な伐採が必要です。
また、木は大気中の二酸化炭素を吸収し成長することから、地球温暖化防止に役立ちますが、木材を住宅や木製品として利用されている間は、炭素が貯蔵されていますから、二酸化炭素の缶詰とか住宅は都市の森などといわれています。木材は再生産可能な資源でもあることから、計画的に木を育て、利用することは地球環境に優しいことなのです。
人工林では森林のいろいろな機能を高めるために間伐をおこなうなどの適度な伐採が必要です。
また、木は大気中の二酸化炭素を吸収し成長することから、地球温暖化防止に役立ちますが、木材を住宅や木製品として利用されている間は、炭素が貯蔵されていますから、二酸化炭素の缶詰とか住宅は都市の森などといわれています。木材は再生産可能な資源でもあることから、計画的に木を育て、利用することは地球環境に優しいことなのです。
A. 木造住宅は街の中の第2の森林です。
木材を骨組みにつかった住宅(木造住宅)は、約6t(床面積136m2の住宅)の炭素を蓄えています。
これは、骨組みを鉄骨でつくった住宅(鉄骨プレハブ住宅)の約4倍の量です。日本全体の住宅では、1.41億tの炭素を蓄えていると計算されていて、これは、日本中の森林が蓄えている炭素の約18%に相当するといわれています。
街の中に第2の森林があるといってもよいでしょう。
これは、骨組みを鉄骨でつくった住宅(鉄骨プレハブ住宅)の約4倍の量です。日本全体の住宅では、1.41億tの炭素を蓄えていると計算されていて、これは、日本中の森林が蓄えている炭素の約18%に相当するといわれています。
街の中に第2の森林があるといってもよいでしょう。
A. 富山県産材を使うことは、富山の森を豊かにします。
富山県産の間伐材等を利用すると、以下のような利点があげられます。
富山の森林の持つ公益性を増進できる。
外国や他県の森林ではなく、富山の森林の育成を支援することとなり、「土砂の流出防備」や「水源のかん養」など、富山の森林の持つ公益性を増進できます。
富山の山間地域の雇用確保や地域経済が振興できる。
富山の林業・木材産業が活性化されることから、富山の山間地域の雇用確保や地域経済が振興されます。
富山県内で炭素循環の輪が構築できる。
県内での「大気中二酸化炭素→森林での吸収蓄積→木材利用→木材腐朽による大気中への二酸化炭素放出」などのように、県内において「炭素循環の輪」が構築できます。
富山の木材を利用するため木材の輸送距離が短縮できる。
また、木材の輸送距離を短縮することから、木材搬送時の船や車の消費エネルギー量や排出される二酸化炭素量を削減でき、地球温暖化防止に貢献できます。
林床に草本類が繁茂し、動植物の多様性を保つことができる。
人工林であっても、間伐や間伐材の搬出利用の推進により、林床に草本類が繁茂するなどして動植物の多様性が保たれること。また、林内の見通しが良くなり、平成16年に県内各地で問題となったような「人と熊」の棲み分けの領域が明確になります。
富山の地域密着・親しみ・愛着を引き出すことができる。
地産地消の取り組みとして、郷土の資源を有効活用することにより、「地域に密着した公共事業のイメージ」と施設等利用者の「親しみ」や「愛着」を引き出すことができます。
A. スギは、二酸化炭素をたくさん吸ってくれます。
意外なことに、広葉樹林より針葉樹林の方が二酸化炭素吸収量が多いとされています。
樹種別・林齢別の炭素吸収量
スギとブナとの比較では、スギはブナの1.9倍の二酸化炭素量を吸収すると言われています。それは、スギなどの針葉樹の方が、若齢期の成長速度が早く、総じて成長力が旺盛であるという特性からです。
人工林の適正な管理保育が二酸化炭素吸収対策
更に、間伐実施林では、間伐未実施林より、林分あたりの総吸収二酸化炭素量が増加するという研究結果もあり、スギなどの針葉樹の植林と合わせて、間伐施業などの人工林の適正な管理保育が、合理的な二酸化炭素吸収対策とされてます。
また、伐採された間伐木を、防腐加工などの処理を行って利用をすれば、大気中への炭素循環の時間を遅延化させることとなり、木材利用の点からも地球温暖化防止に貢献することできます。
また、伐採された間伐木を、防腐加工などの処理を行って利用をすれば、大気中への炭素循環の時間を遅延化させることとなり、木材利用の点からも地球温暖化防止に貢献することできます。
1年間に排出される二酸化炭素量
なお、自動車1台から1年間に排出される二酸化炭素量を2,300kgとしますと、この排出量は、スギ160本(植栽面積では0.2ha(約45m×45m))の1年間の生長量で吸収できると言われています。
また、1世帯あたりの二酸化炭素排出量を6,500kgとしますと、スギ460本(植栽面積では0.5ha(約70m×70m))での吸収となります。
なお、自動車1台から1年間に排出される二酸化炭素量を2,300kgとしますと、この排出量は、スギ160本(植栽面積では0.2ha(約45m×45m))の1年間の生長量で吸収できると言われています。
また、1世帯あたりの二酸化炭素排出量を6,500kgとしますと、スギ460本(植栽面積では0.5ha(約70m×70m))での吸収となります。
木と安全
A.木造住宅は、火災に弱いわけではありません。
木は燃えますが、鉄は燃えないので火災の際も安全と思われがちです。 しかし、鉄骨造といっても、内装材にまで鉄を使っているわけではありません。 内装材には燃えやすいものも使われています。 これは、木造と同じです。 確かに鉄は燃えませんが、400度を超えると強度性能が急激になくなります。
鉄・アルミニウム・木材の加熱による強度の変化
30分燃やした集成材の断面
一方、木は燃えますがすぐには燃え尽きません。 なぜなら、木は高い断熱性があることと自らが燃えることで表面に炭化層をつくり、直接酸素と接触しにくくなりますので、太い構造材では内部まで燃えません。それ以上燃えることを防ぐ機能を持つからです。 ですから、太い構造材を使った木の構造は倒壊の時間を遅らせ火災に遭遇しても安全な避難時間が確保出来るのです。
A.木材は、適切な管理をすると腐りにくくなります。
木材は鉄などと較べ、腐りやすいというのは事実ですが、数百年以上も建っている木造建築物があります。
これはなぜでしょう?
木材は含水率が30%以上に達し、そのままの状態で長期放置されると、腐朽菌やシロアリが侵入しやすい状態となり、強度を著しく低下させるのです。
では、木造住宅を長持ちさせるにはどうしたらいいでしょう?
まずは設計時に、腐朽菌やシロアリに対して抵抗力のある木材や木質材料を使うことですが、防腐防蟻処理材を使うことも可能です。
また、床下換気の確保や防湿シートなどによる除湿、防湿・防水対策が必要です。
そして、住宅完成後のメンテナンスが重要となります。
雨漏りなどが発生した場合は、すぐに雨漏り部分が腐朽していないか確認し、修繕をおこなうことが必要です。
これはなぜでしょう?
木材は含水率が30%以上に達し、そのままの状態で長期放置されると、腐朽菌やシロアリが侵入しやすい状態となり、強度を著しく低下させるのです。
では、木造住宅を長持ちさせるにはどうしたらいいでしょう?
まずは設計時に、腐朽菌やシロアリに対して抵抗力のある木材や木質材料を使うことですが、防腐防蟻処理材を使うことも可能です。
また、床下換気の確保や防湿シートなどによる除湿、防湿・防水対策が必要です。
そして、住宅完成後のメンテナンスが重要となります。
雨漏りなどが発生した場合は、すぐに雨漏り部分が腐朽していないか確認し、修繕をおこなうことが必要です。
A. 木造軸組住宅は決して地震に弱いわけではありません。
今回の阪神・淡路大震災では、昭和56年に改正された現行の新耐震基準に適合して、適切な施工管理、工事管理が行われていれば、十分安全であることが、むしろ証明されました。
木造軸組住宅は他の工法と比べても地震に弱いことはありません。
木造軸組住宅は他の工法と比べても地震に弱いことはありません。
A. 住宅の品質確保の促進法の瑕疵担保は、構造の部分だけです。
住宅に関するトラブルを未然に防ぎ、そして万が一のトラブルの際も紛争を速やかに処理できるよう制定されたのが「住宅の品質確保の促進等に関する法律」です。
住宅性能保証制度
住宅性能保証制度の長期保証は、構造耐力上主要な部分または雨水の浸入を防止する部分に発生した瑕疵を対象としています。「構造耐力上主要な部分」及び「雨水の浸入を防止する部分」とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」において定められている部分を指しています。
住宅性能保証制度の長期保証は、構造耐力上主要な部分または雨水の浸入を防止する部分に発生した瑕疵を対象としています。「構造耐力上主要な部分」及び「雨水の浸入を防止する部分」とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」において定められている部分を指しています。
対象となる部分
法律の具体的な内容は以下のとおりとなっておりますので、ご参考にしてください。
法律の具体的な内容は以下のとおりとなっておりますので、ご参考にしてください。
A. 木造施設は大事に使えば数百年の耐久性があります。
雨漏り雨水への配慮、防腐処理等の設計・施工面での適切な措置やメンテナンスを行えば、木造建築物の“実質的な耐用年数”は、コンクリート鉄筋や鉄骨建てなどの非木造建築物に比べても遜色はありません。
また、木造施設は、一部が傷んだ場合でも交換・修理が容易で、補修や増建築により長年使用されている施設も多くあります。
また、木造施設は、一部が傷んだ場合でも交換・修理が容易で、補修や増建築により長年使用されている施設も多くあります。
富山の現役長期間使用木造建築物
- 築426年 平村上梨 村上家 天正八年建築(1580年)
- 築96年 高岡市商工会議所伏木支所(旧伏木銀行)明治43年建築(1910年)
- 築70年 滑川市立田中小学校 昭和11年建築(1936年)
木と快適
A. 木材は、環境や人に優しい材料です。
木材の特徴としては石油、鉄などと異なり、持続的再生産が可能な材料です。
さらに、材料の性質として「軽くて強い」「ショックを和らげる」「熱を伝え難く、温もりがある」「調湿作用を持つ」「暖かい色、美しい模様を持つ」「光をマイルドにする」「肌触りがよい」「快い香りを持つ」「加工し易い」「材料製造のエネルギーが少ない」などがあげられます。
A. 木のある暮らしは、健康によい暮らしにつながります。
木材をたくさん使われている学校や施設と、木材の使用が少ないものを調べたところ、
インフルエンザの患者が少ない
転倒して骨折した人が少ない
不眠を訴える人が少ない
など、心身の不調やケガの発生率が低いことがわかりました。
木がある暮らしは健康に良い暮らしにつながります。
インフルエンザの患者が少ない
転倒して骨折した人が少ない
不眠を訴える人が少ない
など、心身の不調やケガの発生率が低いことがわかりました。
木がある暮らしは健康に良い暮らしにつながります。
A. 木の飼育箱で育てたマウスの方が、長生きしました。
マウスを使った実験によると、木でできた飼育箱で飼ったマウスの方がその他の材料の飼育箱のマウスより長生きでき、よく成長するという結果が出ました。
マウスによる実験ですが、ヒトも同様に長生きできるかもしれません。
マウスによる実験ですが、ヒトも同様に長生きできるかもしれません。
A. 木材の細胞構造が、保温性があるつくりになっているからです。
木材が温かく感じるのは、木材にはたくさんの空気が含まれていて、熱を伝えにくいからです。
熱の伝えやすさは熱伝導率といいますが、たとえばスギはコンクリートのわずか10分の1、鉄の400分の1です。
こうしたことから、体の熱をすぐに奪う鉄などに較べて、木材は温かく感じるのです。
熱の伝えやすさは熱伝導率といいますが、たとえばスギはコンクリートのわずか10分の1、鉄の400分の1です。
こうしたことから、体の熱をすぐに奪う鉄などに較べて、木材は温かく感じるのです。
A. ヒノキチオールはヒノキにはほとんど含まれていません。
「ヒノキチオール」は、ヒノキに含まれる成分と誤解されることが多いのですが、日本のヒノキには含まれていません。タイワンヒノキ、青森ヒバ、能登ヒバなどに含有されている成分です。同じヒノキ科でもこのような違いがあります。
ちなみに上記の誤解はその発見と命名とに由来しています。
ちなみに上記の誤解はその発見と命名とに由来しています。
ヒノキチオール発見
ヒノキチオールを発見して命名したのは、野副 鐵男氏(東北大学名誉教授、故人)です。同氏は、1926年から1948年までの22年間にわたり、台湾総督府専売局、台湾総督府中央研究所、台北帝国大学において、台湾産の動植物成分の研究に携わっており、その研究の一つが「タイワンヒノキの精油成分の研究」だったのです。この研究成果は1936年の日本化学会誌に発表されました。
ヒノキチオールを発見して命名したのは、野副 鐵男氏(東北大学名誉教授、故人)です。同氏は、1926年から1948年までの22年間にわたり、台湾総督府専売局、台湾総督府中央研究所、台北帝国大学において、台湾産の動植物成分の研究に携わっており、その研究の一つが「タイワンヒノキの精油成分の研究」だったのです。この研究成果は1936年の日本化学会誌に発表されました。
日本産ヒノキにも含有されているか?
なお、日本産ヒノキにも含有されているかどうか研究されましたが、現在までにその存在は明確に証明されていませんでした。 しかし、最近の研究では、簡単には検出できないほどの微量ながら、今まで疑問視されてきたヒノキチオール存在の可能性が示唆されており、「ヒノキチオールは、日本のヒノキには含まれていない」は、現時点での話であって、近い将来訂正しなければならないかもしれません。
木と住宅
A. 柱一本の値段は、思っているほど高くありません。
木材は1m3(立法メートル)当たり○○円という言い方をします。しかし、それが高いのか、安いのか分からないと思います。例えば、樹齢30年生の間伐材丸太であれば、1本の大きさが、だいたい0.06m3くらいです。
スギ丸太の平均価格が、1m3当たり約12,000円程度ですので、1本が700円程度ということになります。
30年かけて育てたものが、たったこれだけの金額です。
製材品で言えば、一般住宅で多く使われている4寸(12cm)角、長さ3mのスギの柱材(乾燥、プレーナー加工)が、小売価格で1m3当たり72,000円程度ですので、1本が3,200円程度になります。
スギ丸太の平均価格が、1m3当たり約12,000円程度ですので、1本が700円程度ということになります。
30年かけて育てたものが、たったこれだけの金額です。
製材品で言えば、一般住宅で多く使われている4寸(12cm)角、長さ3mのスギの柱材(乾燥、プレーナー加工)が、小売価格で1m3当たり72,000円程度ですので、1本が3,200円程度になります。
A. 木造住宅は決して高いことはありません。
住宅金融公庫融資対象の住宅について調査した結果によれば、木質系の木造軸組工法、ツーバイフォー工法、木質系プレハブ工法ともその他の工法より安く建てられています。
値段の高い銘木をふんだんに使用した木造建築でなければ決して高いことはありません。
値段の高い銘木をふんだんに使用した木造建築でなければ決して高いことはありません。
A. 木材住宅は、床面積1m2あたり概ね0.2m3使用しています。
木材使用量は住宅の規模、地域、工法によってもかなり差がありますが、富山県では、ごく大まかに言えば、床面積m2当たり0.21m3の木材を使用しています。
これは全国平均0.19m3よりも多くなっています。
また、平均延床面積も157.6m2と全国上位です。
さて、具体的にどれくらいの木材が使われているかといえば、平均的な一般住宅で算出すると、木材使用量は33m3となります。
例えば、長さ3mで4寸(12cm)角の柱材に換算すると約760本になりますが、住宅に使用する木材は柱だけでなく梁、桁、板材などいろいろあり、使用場所によって材の大きさも変わってきます。
おおまかに言えば、1棟当り約100本の柱が使用されています。
これは全国平均0.19m3よりも多くなっています。
また、平均延床面積も157.6m2と全国上位です。
さて、具体的にどれくらいの木材が使われているかといえば、平均的な一般住宅で算出すると、木材使用量は33m3となります。
例えば、長さ3mで4寸(12cm)角の柱材に換算すると約760本になりますが、住宅に使用する木材は柱だけでなく梁、桁、板材などいろいろあり、使用場所によって材の大きさも変わってきます。
おおまかに言えば、1棟当り約100本の柱が使用されています。
A. 木材はいろいろな形で利用されています。
木材は建築だけではなく、紙の原料やいろいろな形で利用されています。県内での利用例をご紹介します。
チップ
建築に使えない木材や製材時に発生した木端などは、製紙パルプ用のチップ原料として、県内のチップ工場に持ち込まれています。
建築に使えない木材や製材時に発生した木端などは、製紙パルプ用のチップ原料として、県内のチップ工場に持ち込まれています。
堆肥化
木の皮はバーク堆肥(樹皮堆肥)などの木質系堆肥として、加工され利用されています。
木の皮はバーク堆肥(樹皮堆肥)などの木質系堆肥として、加工され利用されています。
複合木材原料化
「複合木材」の原料にするため、間伐材等をパウダー状態の微粉にまで粉砕生成する新たな利用方法に今、注目が集まっています。この複合木材は、プラスティックに木粉を配合するもので、リサイクルや廃棄が比較的容易で、木材の環境性能と石油製品の耐久性など両者の利点を兼ね備えた期待の新素材です。既にエクステリア分野で複数の企業により商品化が進んでいます。砺波森林組合では、この微粉製造工場が平成17年から稼働しています。
「複合木材」の原料にするため、間伐材等をパウダー状態の微粉にまで粉砕生成する新たな利用方法に今、注目が集まっています。この複合木材は、プラスティックに木粉を配合するもので、リサイクルや廃棄が比較的容易で、木材の環境性能と石油製品の耐久性など両者の利点を兼ね備えた期待の新素材です。既にエクステリア分野で複数の企業により商品化が進んでいます。砺波森林組合では、この微粉製造工場が平成17年から稼働しています。
バイオマスエネルギーとしての活用
一部の都道府県において、間伐材等を粉末化、熱成形によりペレット化し、ストーブなどの暖房用やボイラー熱源用の原料として利用を進める取り組みが実施されています。また、木材加工施設などで発生するおが屑や鉋屑・背板などの木屑を木材乾燥施設の熱源等として利用する「木屑炊きボイラー」も増えてきています。
炭化利用
富山市八尾町三田や富山市坂下新の木材炭化施設では、機械式炭化炉にて建築廃材や造園緑化剪定木などを炭化し、土壌改良材、床下調湿材、金属精錬用還元材などを生産しています。